da kine

everything's ganna be alright!

行政機関

先日、初めてスピード違反で捕まりました。

16才で初めて交通社会に出て、右も左も分からなかった自分が、男手ひとつでここまでやってきました。時にはスピードを出しすぎる事もありました。赤信号で止まらない事もありました。
そんな私をいつも暖かい眼差しで見守ってくれていた、三権分立の行政機関の皆様が、遂に法の剣をふりかざす日が来ました。

いつものように、実家から神戸に帰る途中でした、おもむろに高速道路を走っていると、とてつもなくゆっくりと走っている三台ほどの車たち。
一番後ろはお決まりのクラウン(覆面パトカー率の高い車種)。

私「何をビビっているんだい?ちんたら走りやがって、庶民どもが」

車達「だって後ろにはいかにも怪しいクラウンが着いてきてやすよダンナ」

私「なら、抜かして様子を見ればいいじゃないか、ムシケラどもめ」

車達「ダンナ今日も荒れてやすねぇ~、そいじゃ、あっしはここで失礼しやす!」

おもむろに車達を抜かすべく、走行車線に入り、スピードアップ!

あっさりと、車達を追い抜かしたところで、怪しいクラウンが私の後ろにピタッと着いた。

私「お前ら、運転席に制服着たださいオッサンが二人乗って、後ろについたら誰でも覆面って分かるっつーの!」
ジャイアン風ツッコミを入れ、仕方なく速度を落とし、覆面パトカーの前を走ること数秒。
突如、覆面パトカーの上に、紅に輝く光が現れた。

私「おかしいな、110キロ程度までスピードを落としていたはず、、、」

側道に車を止めて、行政機関を待つこと数秒。

行政機関「今何キロくらい出してました?」

私「110」

行政機関「ここの制限速度80なんですよ」

120キロまでは絶対に捕まらないという、勝手なハウスルールを採用していた私には一瞬意味が分からなかった。
仕方なくパトカーに乗り込み、調書をとられた。

数分後、やっと意味を理解した。捕まったのだ。

こうなっては、減点、罰金は免れられない。少しでも抵抗をするため、一瞬のうちにあらゆる方法を考え、導き出されたのがこれだ。

おそらく、行政機関は、スピード違反や信号無視など、あらゆる交通違反を探し、その違反者達の言い訳を聞き、それを楽しんでいるに違いない。いや、むしろその言い訳を聞きたいがために行政機関に入関しているに違いない!
その言い訳話を肴に、夜遅くまで美味しい酒を飲んでるにちがいない!

と言うことは、ここで考えられるベストチョイスはこれだ!素直に余裕をもって、全て受け入れる!言い訳をしない!

こうすることで、やつらの目的である、無理のある言い訳を聞きたい欲を抑制し、規則正しい生活をさせてやろう!

待てよ、もっと良い方法がみつかった。罰金とか全く痛くない、むしろそんなに安くていいんですか?もしかして、今日から初売りセールですか? ラッキー!
行政機関は大変ですねぇ~、正月休み無しでオッサン二人で初売りセールですか~。



そして、虚しさだけが残った。

その夜は、悔しすぎて眠れなかった。

行政機関の皆さん、勝手な想像してごめんね。市民を守るために、危険な仕事してるのに、文句言われる筋合いは無いよな。